Winter: The State of Mind

September 28th, 2017

Hakuba地下出版

Powder 45 Yearsからのクラッシックをかってに翻訳し、こっそり配布しています。
今回は、 1973年掲載号からのエッセイです。冬の匂いに敏感になる初秋にぴったりな読みものです。

Winter: The State of Mind

Winter is more than December through March
By John Kubiak

原文: http://www.powder.com/stories/classics/winter/

オリジナル

冬、それは12月から3月までの期間。路面は滑りやすくなり、歩道はぬかるむ。子どもたちは暖房用ボイラーが壊れて臨時休校になることを期待する。それだけが冬ではない。

冬、それは心の状態である。7月半ば。埃まみれの地下室に降りて、古いスキー雑誌を読みふける。スキーブーツを手入れする。履き心地をたしかめる。スキーのエッジを磨く。アイスバーンにそなえて。7シーズン履きつづけたクナイスルの古いスキーのことをかんがえる。小春日和のある日、きれいな形のコブで美しいゲレンデスプリングをきめた後のフラットランディングで壊れた板。そのとき、雪つぶは何百万のガラスのかけらのように午後の日差しの中できらめいていた。顔に浮かんだ汗を風がかわかし、汗の匂いをはこんだ。日焼けした肌の暖かな痛みをかんじながら・・・

冬は朝におとずれる。外にでると、雫の玉が前よりも少し増えたことにきづく。そよ風の匂いが少し鋭さを増したことをかぎとる。大気中の冷気にもほんの少し手がかかりがある。昼になればすべて消えてしまう。玄関ポーチに投げ込まれた新聞をひろい、家の中にはいる。新学期用の衣類の広告がいくつも目にはいる。その中には”高性能アクリル&ナイロン製スキージャケット”もある。ベルト、フード、ジッパー、五色のボタンがついたウェアが17.95ドルで売られている。コーヒーのおかわりをカップにそそぎ、開いた窓の向こうに目をやる。緑豊かな葉がしげり、咲き乱れる花から香りがただよう。12月をおもう。次の冬のはじまりを心の奥底でかんじる。

<中略>

9月の午後。冬の気配をかんじてジョギングにでる。公園やスキースロープを駈けぬける。腹筋をきたえる。ときどきアンクルウェイトで家のまわりをあるく。2週間であきあきする。スポーツショップをうろつくようになる。そこで会った人たちに前の3月の思い出をはなす。新しいスキーブーツの性能の意見をきく。新製品がならぶ棚をながめたり、試着したものについて意見をのべる。ときどきワックスの缶やら小物を買うこともある。



海賊版

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